準備

  • 経本・納経帳表紙・奉納札セットを、十三仏寺院又は巡拝センターで用意しておりますのでお求め下さい。
  • カタビラ・金剛杖(竹)を持参されるのもよろしいでしょう。
    服装は軽装で歩きなれた履物で出かけましょう。


奉納札の書き方

  • 先祖・故人の供養の場合
     奉納札中央の奉納為の下に○○家先祖累代菩提也、「戒名」追善菩提也、水子供養等御記入下さい。
  • 祈願の場合
     奉納札中央の奉納為の下に身体健康、当病平癒、家内安全、交通安全、商売繁盛、開運厄除、諸願成就等御記入下さい。そして住所、氏名、年令を書き、袋の中に浄財を入れ各霊場の奉納箱にお供え下さい。
     各霊場では毎朝の勤行で、供養、祈念させて頂きます。
  • 本堂にお参りすると、奉納札(袋)をお供えします。合掌し、お経(般若心経、その他)と各本尊の真言を唱えます。
  • お参りのしるしにお寺の印と本尊の御影を頂き、納経料をおさめます。
  • こうして十三仏の印が全部そろうと表紙にとし、お仏壇にお供えしておきましょう。お軸の場合は表装し、法要、盆、彼岸、命日等に床に掛けお祈り致します。
     本尊の御影で袖に仕立てるのもよいでしょう。
奉納札


道順

寺院のご案内を参考に、出来るだけ順番に巡りましょう。
 1日で全部お参りできます。



心構え

  • お参りは修行です。勝手な行動をとらず先達の方の意見をよく聞き、気持よくお巡りしましょう。
  • きちんとお勤めをし、集印(納経)を頂きましょう。
  • お接待があれば気持ち良く受け、多少の御礼は致しましょう。
  • 大声で笑ったり、話したり、又お寺の周囲の事を批判したり嘲笑するような言動は慎みましょう。
  • お寺に植えてある花木を勝手に折ったりぬいたりしてはいけません。
  • お灯明や線香の火は充分注意しましょう。
  • トイレは丁寧にお願いして、汚さぬように使いましょう。
  • お寺のどこへでもみだりに立ち入る事は慎みましょう。


納経と御朱印のこと

 十三仏霊場、観音霊場、四国八十八カ所など、霊場巡拝の折に、御納経所で御朱印帳(御集印帳)に朱印を頂く、または朱印の頁を頂いたりいたします。

「納経所」とは本来、御写経されたお経を受け付けるところです。
心願成就祈願のため、あるいは今は亡き方の追善菩提を祈るためなどに、教典を写し(写経し)、供物等を供えて寺院に奉納することで功徳を積むことを「納経」といい、最もよい功徳の積み方とされています。
現在は、御写経を納めるかわりに、お経を唱え、供物の代わりに「納経料」を供えることでその功徳を得る形となっています。

そのお経を受け付けた寺院は、その証として、寺院名を墨書し、朱印を押印したものをお渡ししました。それを「朱印」といいます。
朱印を頂くということは、単にその寺院にお参りをしたということではなく、仏様とご縁を結び、功徳を積んだ「あかし」を公式に、証明するということです。
スタンプを集めて回る、スタンプラリーと根本的に違うとても大事なところです。


御朱印は、仏様と縁を結び、功徳を積んだ証ですから、寺院から頂くお札と同等のものとなります。
さらに、自らが積極的に積んだ功徳の証ですから、その家の家宝とされたり、または自らのお棺の中に納められたりもします。

霊場を複数回、お回りになられた際、御朱印を重ねて頂く場合があります。
「重ね印」といい、数多く頂かれますと、頁が朱印で真っ赤になります。
ご自身の功徳の積み重ねの証となります。

十三仏霊場をお回りの方は、ご自身の功徳もさることながら、先に旅行かれた方の追善回向の功徳を積まれる方も多いと思います。
ご自身の功徳だけではなく、他の方へ向かう気持ちの功徳はさらに尊いものと思います。
出雲国十三仏霊場では、お参りのたびに納経帳を作られることをお勧めいたします。
お参りのたびに納経帳が増えてまいりますが、ご自身が結ばれました仏様のご縁と功徳の証である納経帳を、お身内とか、親しかった方への別れの際にお棺に納めて頂くことで、しっかりと旅行かれる方と心をおつなぎ頂き、なによりの回向となることと思います。


寺院が留守の場合

  • 納経頁が必要の方は納経料300円をお納め頂き納経頁をお取り下さい。
  • 各寺院で他寺院の納経頁もありますので留守寺院の頁を納経料300円納めて頂き受け取り下さい。
  • 御集印が必要の方は集印料300円をお納め頂きご白由にご集印下さい。
  • 軸への筆書きは次の寺院で代筆をお願いして下さい。代筆料は100円お納め下さい。