第十一番 阿閦如来
阿閦如来は、大日如来が六度無極の行を説法した時に、1人の比丘が発願して極無上道心を起し、その心が、何ごとにも動かされることなく、怒りと婬欲を断ち精進する願をなし、その修行によって東方妙喜国で成仏し、阿閦仏となり、悪摩外道を破り、息災を司っておられます。常に胸中より遍照の青光を放ち衆生を照らし安穏をたらしめ、家内安全、身体健康、息災延命と一家をお救い下さる有難い仏さまです。密教では五智如来中の四方四仏の一つで、東方月輪に住し、大日如来の大円鏡智本有菩提心の別徳を司り、菩提心が堅固なことは金剛に等しく、別名不動明王とも呼ばれます。縁日は4日で、霊界での、お導びきは7回忌で、阿閦如来さまが守護仏です。
- おん あきしゅびや うん
- ひんがしの 国にみのりを とき玉う あしゆく如来の りやく仰がん
弘徳寺
当山は慶長年間(1600年代)に城主堀尾吉晴公が松江に築城せんとこの山、雑賀町床几山(昔は鉄砲町とも呼ばれた)に床几を据えて眺望された景勝の地で、北に島根半島西に玉湯町を拝し、宍道湖を見おろす所にあり、大正末期、栄範律師により開山されたお寺で当時は大師堂であった。弥勒菩薩を本尊とし弘法大師、阿閦如来及び十一面観音菩薩を始め境内には修行大師像、不動明王をお祠りする不動堂、秋葉権現、十六羅漢、六地蔵尊を祠り参詣者で賑わっています。特に春季例祭(誕生祭)では、稚児花供養及び本堂内にて四国八十八ヶ所のお砂踏みをいたしており、お蔭を受けています。又金剛流のご詠歌道場として山々には鈴鉦のひびきがこだましている阿閦如来の霊場です。
- 弥勒菩薩
- 栄範律師
アクセス
主な行事
-
2月3日
節分祭(星供)
-
3月春分の日
春季彼岸会
-
4月28日
不動尊例祭
-
4月第1日曜
誕生祭(花祭)
-
8月23日
地蔵祭
-
9月秋分の日
秋季彼岸会
-
10月下旬
秋葉祭